愛はどこだ(血眼 『ミッドナイトキョンシー 第四ノ封印 焔華(CV:下野紘)』感想

公式サイト:ミッドナイトキョンシー
出演:下野紘

あらすじ

冥土のイケメンキョンシー達に死ぬまで襲われちゃう
四千年の歴史を越えて甦ったイケメンキョンシー達との恋。

「死んでも、愛してやるよ」
ある日、貴女の通う学校に6人の転校生達がやってきた。
学校中の噂になるほどのイケメン転校生達だったが、彼等の正体は、 なんとキョンシーだった―――!?
御札が剥がれてしまったら最後、道士の血を引く貴女は、離れたくても離れられない運命に…… 。
イケメンキョンシー達に、 迫られ、噛まれ、吸血(す)われて――。

トラックリスト

壱、復活
弐、宿怨の囁き
参、真夜中の誘惑
四、窮鼠、猫を…
伍、悦楽に酔う

感想

なんて腹の立つシチュエーションCDなんだ。

ビックリしました。
どれだけシナリオが合わなくても、こう……何かしら一つくらいは萌えどころがあるもんなんですけど、このCDは全くそれがなかった。
私には徹底的に合いませんでした。
「小悪魔」というキャラ設定に惹かれて購入したのですが、ひたすらに性格の悪い姿を見せつけられるだけで辟易。
小悪魔って、こちらを言葉や仕草で振り回してくる人ってだけじゃなくて、そうやって翻弄されたとしても、その魅力で許せてしまう人を指し示すと思うんですよね。

この子はねー、許せなかった!(笑)

あざとい「好き」を繰り返し、その度に「ウソに決まってんじゃんwww」と嘲笑い、一欠けらも相手を尊重する事なく、自分の思い通りにならなければキレる。
いくら声と顔が可愛くったって、限度ってもんがあるぞ。許容出来るかこんなもん!
一番大きなポイントは、焔華の気持ちが主人公に向いているように思えないってところでしょうか。
彼女の血を気に入ってはいるようでしたが、それでさえも「道士の血はキョンシーにとってご馳走」という設定が邪魔をする。主人公自身はどうでもいい、と。
好きだのなんだのはもう諦めるから、せめてもう少し執着心が見て(聞いて)取れたらなあ。せっかく復讐理由もあるんだし。
散々馬鹿にして、好き勝手扱って、物語の最後は薄っぺらい「これからずっとずーっと愛してあげるからね」という言葉で締め括られる。

うん……。

バッドENDは大好きなのですが、残念ながら私には萌える事が出来ませんでした。く、悔しい……!
いやでもね、自分に合わなかったからって、「こんなCD作りやがって!」とか思ってるわけじゃないんです。
世の中には色んな嗜好の人がいるわけですし、「相手の気持ちが自分にない状態で蔑ろに扱われたい願望」をお持ちの方だって、きっと絶対にいるはず。
多種多様なCDが出て、シチュCD好きみんなが、自分の神CDに出会う事が出来たら最高だ。
私もいつかそんなCDに出会える事を信じて聴き続けます。
でも最後に一言。

「カレに死ぬまで愛されるCD」はタイトルに偽りありだと思う。

お前がいつ私を愛した(白目

公式サイト:ミッドナイトキョンシー

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