公式サイト:想い出のリフレイン……地中に埋めた自由研究
出演:石田彰
あらすじ
同窓会……。
数年に一度行われているらしいが、一度も行ったことはない。
忙しかったし、田舎に戻るのがめんどくさかった……。
まぁ、大なり小なり理由はあったけど……何より興味がなかった。
30歳を目前にした今年の夏……務めている会社が倒産した。
時代の流れに押しつぶされたのだ。
社長もぎりぎりまで頑張ってくれたし、仲間も俺も……精一杯努力した。
悔いはない……といったら嘘だけど、何もかもがどうでもよくなってしまった。
真夏の熱に身を任せ、ただただぼんやりしていると、一通のはがきが届いた。
『タイムカプセル』を開けるという知らせだった。
久しぶりの同級生たちとの再会……その中には、俺の初恋の人もいた。
俺と彼女の忘れられない夏が……始まる。
「忘れてしまった夏の思い出……あなたにはありませんか?」
トラックリスト
トラック1 最悪の夏
トラック2 再会
トラック3 思い出
トラック4 自由研究
トラック5 リフレイン
トラック6 メモ
トラック7 告白
トラック8 今
トラック9 フリートーク
感想
特別優しくも冷たくもなく、重大な秘密も抱えていなければ、意味深な事も言わない。
ごくごく「普通」なアラサーを演じる石田さんを堪能しました。最高だー!
いえ、もちろん影のあるCV石田彰キャラも大好きなんですが(笑)
ストーリーは、ものすごくスッキリまとまっていました。
失業中で無気力だった千早が、家族や初恋の相手や昔の思い出に、ちょっとずつ元気を貰って、また都会へと戻っていく。
山も谷もないのですが、穏やかな田舎帰省の話ですので、むしろその方がしっくりきました。
またこの無気力具合が絶妙なんですよ。
周りへの態度も、極端にやさぐれているわけではなく、少し面倒に思いつつ、でも完全には無下に出来ない、みたいな。
失業中だからといって、どんより暗くはないんですよね。ほどほどによく笑ってる。それが空元気だったとしても。
その年齢までしっかり社会人やってたんだったら、いきなり自分に甘くはなれないんだろうな~。
その辺がなんだかリアルでした。
ただ残念だったのは、ノスタルジックな雰囲気の中、初恋の相手が物理的にうるさかった事でしょうか。
この初恋の相手がヒロイン、つまりは聞き手にあたるわけですが、彼女が喋る度にガサゴソと衣擦れのSEが入るんですよ。
どんだけオーバーリアクションで喋ってんだ。
ヒロイン側には一切台詞がないわけですから、リアクションで表現しなければならないという事情はよく分かるのですが、だとしてもSEを絶えず入れ続けるのはやめてほしい。彼女の言語は効果音か。
これ、わりと色んなCDで見かけるんですが、本当に“適度”にしておいてほしい。
なんのリアクションも感じられないのは淋しいから、ほどほどにSEは入っててほしいとは思うけど、ずーーっとガサゴソいってるのは絶対におかしいし耳障りだ。
そこだけが聞いていて残念な部分でした。
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