ゲーム『ピリオドキューブ ~鳥籠のアマデウス~』アストラム 感想

※ゲーム版の感想になります。

公式サイト:ピリオドキューブ ~鳥籠のアマデウス~
アストラム:櫻井孝宏

PS Vita「ピリオドキューブ ~鳥籠のアマデウス~」 プロモーションムービー

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あらすじ

行方不明の兄の手がかりを求めて、
幼馴染のヒロヤと一緒に
オンラインRPG「アルケイディア」を始めたアナタ。

光に飲み込まれて気を失ったアナタが目覚めると、
そこはゲームの中のファンタジー世界だった。

突然の出来事に戸惑うアナタが知ったのは、
この命懸けの世界から脱出するには
ゲームをクリアするしかないという衝撃の事実。

世界が端から崩壊していく禁断の状況の中で、
ゲームクリアの鍵を握る「神剣」となったアナタは、
誰からも狙われることに!

――冒険の中で触れあう心、近づく気持ち。
それでも世界は壊れてゆく――。

キャラクター紹介

傲慢な性格で、自分に絶対の自信と誇りをもっている天使の筆頭。
周囲からの信頼が厚く、常に賞賛を受けている。

『神剣』であるカズハを手に入れるために、周囲を気にせず強引に迫ってくる。

現実では、医者である父の後を継ぐために一流大学の医学部に通う大学生。
常に勉強一筋で人付き合いをまったくしないため影が薄く、周囲から「透明くん」とアダ名されている。
自分を認め尊敬しない周囲に苛立っており、ゲーム世界と現実のギャップに日々苛まれている。

感想

とんだ萌えキャラでした。

リアルとアルケイディアでのキャラにギャップがあり過ぎるアストラム(麻生透)。
リアルでの彼は後述するとして、アルケイディアでのアストラムはもの凄く芝居がかった喋り方をするんですよね。

「貴方が隣にいる限り、この試練は私が勝利する運命にある」
「我こそは天使筆頭!」

みたいな。
二次元慣れをしているもので、その大仰な立ち振る舞いも特に違和感なく受け入れていたのですが、ゲーム内の登場人物はそうもいかなかったらしく……。
有り体に言ってしまえば、その、

アストラム、わりと痛い子扱いされてました(小声

これが判明した途端、もうこちらの好感度は急上昇ですよ。
CDではアストラムに対する周りの反応までは分からなかったので、敬われていたり、心酔されていたりするのかなあと勝手に想像していたら、まさかなりきりロールプレイに引かれたり、呆れられたりしているキャラだとは……。
天使陣営の人達から、「アマデウスさん、引いてないかな」と心配されていたと聞かされた時は吹き出してしまいました。最っっっ高(笑)

でもね、だからって馬鹿にされているわけじゃないんですよ。
天使陣営のほとんどの人達が、アストラムを信頼して協力をしようとしています(もちろん、一枚岩とはいきませんが)
それは彼が、周りに無理を強いるような横暴な人間ではなく、各々が出来る事を精一杯やり、天使全員でリアルに帰ろうとしているからなんですよね。
この事実を、戦闘が苦手で、本拠地での補助を主としている女性から教えてもらうのですが、その時の様子が、本当にアストラムを慕っていて、それでいて少し保護者目線も入っていてというのがよく分かって、もの凄くほんわかしました。
ああ、(親愛の意味で)愛されてるんだろうなあって。

さて、彼が本領を発揮するのはリアルの世界に戻ってからです。
アルケイディアで特別クエストをクリアすると、一時的にリアルに戻れるのですが、そこで主人公はアストラムこと麻生透に再会します。
いやー、凄かった!何が凄いって?櫻井孝宏が(笑)
これはもう実際に公式サイトでサンプルボイス③とか⑦とかを聞いてきてもらった方が早いです。
まだ聞いた事がないという方は、是非聞いてみてください。

「自分の才能のなさを棚に上げて優秀な僕に嫉妬して……そんな暇があるなら死ぬ気でクソはクソなりに勉強してみろよクソが!!」

こんな感じの台詞をブツブツと延々まくし立ててます。
声のひっくり返り具合やどもり方が絶妙で、もう感謝しかない。拝みました。

リアルの世界の麻生透は、アストラムとは似ても似つかない性格をしています。
自分に自信がなく、他者への壁は分厚く、根暗で卑屈。
アルケイディアにいる時と同様に「痛い奴」扱いされていますが、決して愛されてはいません。
先ほどあげた台詞のように、自分自身を肯定する言葉で他者を否定するのですが、その言葉には全く説得力がなく、逆に惨めです。
麻生が毒づいている相手(モブ)が、完全な悪者ではないという点も、彼の難儀な性格を際立たせています。
このモブ、麻生に対しては少々嫌な弄り方をするのですが、主人公に対しては至って普通の態度を取っていたんですよね。
そんな人が、こんな風に言葉尻に悪意を混ぜてくるのも、麻生の威嚇するような様子を見ていれば、まあ自業自得かなと納得してしまいます。
わりと味方目線であるはずのプレイヤー(私)にこんな風に思わせるなんて、相当だぞこれ(笑)

コンプレックスでガッチガチな彼には、主人公の「会えてよかった」「心強い」という言葉も届きません。
彼女が、ずっと劣等感を抱いていた男の妹だったからです。
あんな優秀な兄がいたんじゃ、自分なんか比べられて馬鹿にされているに決まっている。
そんな勝手な思い込みから、麻生はまた自分を守る為に他者を傷つける言葉を吐きます。
喋る前に深呼吸する癖でもつけたらどうかな?私が殴りかかる前に。

結局、その頑なな態度が崩れる事はなく、麻生は逆ギレという最悪な形でその場をあとにしてしまいました。
頭はいいはずなのに、話す内容に筋が通っておらず、言い掛かり状態なのはいかがなものか。
麻生の怒涛の勢いに呆気にとられる主人公。
「小物臭がwwwヤバいwww」と腹を抱える私(注:萌えてます
本当にね、このシーンで一体何人のアマデウスがつっこんだ事でしょう。
先に「アマデウス!」と声を掛けてきたのはお前だろう、と(笑)

気まずい別れ方をしたまま、アルケイディアへと戻ってくる主人公。
箱船の攻略を焦った一部の天使達に騙され、連れ去られてしまいます。
途中、攫われる相手がバトンタッチしたりと色々ありながらも、箱船の奥を目指す事になるのですが、彼女は神剣の力を全く扱えていないので、わりと真剣にピンチです。いえ洒落ではなく。
その事を何度も訴えかけるのですが、相手は聞く耳を持ちません。

そんな状況で彼女がもっとも気に掛けるのは、アストラムによって己の身に施された“サクレスフィア”の存在です。
この“サクレスフィア”は相手のダメージを肩代わりするというものなのですが、これが前回のクエストから解除されていなかったんですね。
つまり、主人公が受けたダメージは、そっくりそのままアストラムのダメージになってしまうという状況なわけです。
そりゃ焦りますよね。一緒にいるならともかく、その場にいないんじゃアストラム側には対処のしようがないわけですもん。せいぜい“サクレスフィア”を切る事ぐらいしか出来ない。
自分がなんとかするしかないのに、圧倒的な実力不足でどうしようもない主人公。
一応付け加えておきますが、彼女は出来る事は最大限やろうとはしてたんですよ。ただ、やれる事が少なすぎたんです。
だって、レベル上げも十分じゃない状態で、いわゆるラストダンジョンまで連れてこられてしまったわけですから……私だったら、「お、負けイベントかな?(ゲーム脳」って匙を投げます。

もう駄目だ、という絶体絶命なところへ間一髪飛び込んでくるアストラム。お約束ですが燃える展開です。
ただ、欲を言ってしまえば、もっと満身創痍で駆けつけてくれた方がテンション上がったなー!
「本当にすごく強いんだ……」と主人公が感嘆している台詞があったので、彼の強さをアピールする場面でもあったのかなとも思うのですが……。
ボロボロになって、命の危機に晒されても、それでもアマデウスの為にこの“サクレスフィア”は解除しない、みたいな描写をもっと前面に押し出してくれたら、頭掻き毟って燃えたし萌えたんだけどなあ(笑)

この二人のやり取りで印象に残っているのは、なんといっても

麻生透「死にたい」
主人公「死んじゃ駄目です」

これです。メッチャ可愛い。メッチャ可愛い!
麻生は「死にたい」が口癖で、しょっちゅう口にするのですが、その度に、主人公が律儀に「駄目です」「嫌です」って返すんですよね。
最初の内は「言葉の綾だよ馬鹿じゃないの」「バカ正直に毎回(駄目ですって)反応しなくていいから」と素っ気なかった麻生なのですが、最終的には「君が望むなら」と微笑んでくれるようになります。なんということでしょう!(劇的ビフォーアフター
こう……事あるごとに疑心暗鬼にかられて、こちらの言葉を素直に受け入れてくれない人だったんで、穏やかな反応を返されると、それだけでちょっと胸にくるものがあります。か、感慨深い。

そして物語は最終局面へ。
アストラムはゲームの外から、主人公はゲームの中から、それぞれリアルとアルケイディアでピリオドキューブを止める事になります。
これは少し意外でした。ラスボスと対峙する場面で、主人公の傍に攻略相手のアストラムがいないの?って。というか、主人公が傍にいなくて、アストラム大丈夫?って(笑)
でも、序盤で「各々が出来る事を精一杯」という言葉もありましたし、これがアストラムのやり方なんだろうなと納得しました。
納得はしたものの、絶対途中でテンパるであろうアストラムに、心の中で「深呼吸やで!」と念じながらアルケイディアへと旅立ちます。

さー、ラスボス戦だ!
余談ですが、ラスボス登場時の「ハイエナ云々」のくだりは必見ですよ。萌えました(笑)

NPCに姿を変え、ずっと主人公達を監視していたラスボス。
そんな彼の手によって、アストラムが準備した“ピリオドキューブを停止する為のプログラム”は、あっさりと書き換えられてしまいます。
「ヤバいヤバいヤバい」と予想通りにテンパり出すアストラム。
必死になって別の手を考えるのですが、どれも功を奏しそうにないものばかり。
焦りと絶望で諦めかけたその時に、ラスボスに向かって声を上げる主人公の言葉が飛び込んできます。

「アストラムさんは絶対に負けない!」
「無駄じゃない!麻生さんなら絶対できる!」

以前だったなら、コンプレックスに邪魔をされ「馬鹿にするな」と憤慨されていた主人公の信頼の言葉が、今度こそアストラムに届くんですよね。他ならぬ“劣等感を抱いていた男”相手に発せられたものなんですから、効果もひとしおです。

メンタルを持ち直したアストラムは、第三者の手を借りつつも無事にピリオドキューブを停止させます。
ここで初めて、ラスボスがアストラムにハッキリと敵意を向けるんです。今まで丸っきりアウトオブ眼中だった相手に対して「殺してやる」って。

熱い。

残念ながら勝負はもうついてしまっていたので、そこからの展開はなかったのですが(笑)
まあ、あまりやり過ぎてしまうと、真相ルートでやる事がなくなっちゃいますもんね。しょうがない。

当初の予想を大幅に上回り、萌えに萌えさせてもらいました、アストラム。
他の攻略対象相手に噛みついたり空回っている姿が大好き過ぎるので、是非全員集合のドラマCDや、VS(コンビ)系のシチュエーションCDを出してほしい!
楽しかったー!ヽ(*´∀`)ノ

公式サイト:ピリオドキューブ ~鳥籠のアマデウス~

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